天然記念物『櫻川の桜』保存会への入会ご案内
桜川は奈良県吉野山についで古き桜の名所にして謡曲『桜川』にも謡われ、平安聖歌紀貫之が
歌にも見えるごとくに、著名な地です。
櫻川の桜は、山桜の天然品種を代表しており、白山桜の中の東北種が多く集まっている所に特色があり、
若葉の鮮なる赤・樺・茶・黄・青色などの呈するもの、花弁の淡赤を帯びるもの、花に強い匂いのあるもの、
花梗に毛のあるものなどが多く、国内有数の桜の名所として賞揚すべきであり、
学術的検知からしても貴重である。大正十三年十二月九日 史跡名勝天然記念物保存法により
名勝として地域が指定を受け、次いで昭和四十九年七月十六日 文化財保護法により、
地域の山桜並びに桜樹が天然記念物として追加指定されました。指定品種は、櫻川磯部稲村神社から
磯部桜川公園にかけての地域の山桜全種であり、中でも明治・大正期に三好学博士によって発見、
銘々された11種類は、櫻川磯部稲村神社境内、磯部桜川公園にのみ自生する品種です。
しかし、環境に変化、心無い人々のいたずらなどで、樹木の本数、古木も減少し、このままでは貴重な品種、
文化遺産が消えてしまいます。もとの美しい山桜の姿をとりもどし、
後世に残し伝えていくことが私どもの願いです。
以上基金を作り多くの皆様にご協力いただき守ってまいりたいと考えております。
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